山本琢磨がマーケティングコンサルタントになるまで

株式会社オレコンのヤマタクです。

僕は今、WEBマーケティングコンサルタントとして、社長さんたちを相手に何かを伝える立場にいるけれど、これまで全てが順風満帆だったわけではありません。今回は僕の自己紹介も兼ねて、これまでの経歴・生い立ちについてお話していこうと思います。

 


父の背中を見て


父は病気だった、パーキンソン病だ。

僕が小学校低学年頃に病気が発覚し、母は「目の前が真っ暗になった」と当時を話す。

父は家族のために朝6時から深夜12時まで一生懸命働いた。そのおかげで僕は何不自由なく暮らせた。

大好きな父の病気を治したくて、医者になろうと思っていた。塾に行き、学校でも成績が良かったので私立中学に受験し、受かるだろうと思っていた。

が、中学受験に落ちた。

甘えていた。本気じゃなかった。父親の事を心配していてもどこかでタカをくくっていた。
勉強せずに遊んで、努力することから逃げていた。

それでも父は優しかった。かわいがってくれた。

それから公立の中学に行き、バスケの朝練で父と一緒の時間に家を出ることになった。
駅まで僕は徒歩で、父はバスで。

途中でお互い反対方向に向かうとき「じゃあ」といって僕は歩き出し、20歩ほど歩いて振り返った時、父は足を怪我してるかのように歩いていた。

まだ朝焼けの薄暗い道をペーキンソン病で動かない身体を引きずって歩くその背中を見て、

僕は泣いた。

それでも父を治すんだという思いはなんとなく中途半端で、何不自由ない家族の暮らしを父が支えていた。

高校では技術系に行き、すぐに働けるようにと福井高専にいった。寮に入って5年間で一流の技術者になって父と働くんだ、安心させるんだと思ったものの・・・

すぐに心は折れた。

生意気な僕は、先輩に目をつけられ毎晩呼び出され、朝まで殴られ続けた。授業は頭に入らず、
口の中が切れて食事も入らず、怖くて毎晩震えていた。

スグに一人前になるんだと、生意気で偉そうなことを言った結果が、落第寸前の成績。
カッコ悪いのと、言い出せないのと、どうにも出来ない自分がいて、また逃げた。高専を辞めた。

逃げ続けた。

その後も大した才能もないのに絵を描くと言って、道路工事の交通整理でアルバイトしたり、電気屋さんのパソコン教室でアルバイトしたり、そんな時にも、父は優しかった。
たまに家に顔を出すと、病状は進んでいて字を書くことが難しくなっていた。

「お前がパソコンで作ってくれた音楽が好きで、憶えるもの大変だけど、なんとかパソコンで仕事ができるよ。ありがとう」

そう言ってくれた。父はまだ働いていた。

後で聞いた話だが、父は会社で多くの人に助けられていた。「これまで山本さんに助けられたので恩返しがしたい」そう言って、多くの部下や、周りの人たちが父をずっと支えていた。

それなのに僕は、弱い自分、何も応えられない自分から目を背けたくて、家に近寄らなくなった。

その頃、19〜20歳のときにベンチャー企業の立ち上げの話があって、
パソンコン教室の講師をしながらWEBデザインの仕事を請けるようになった。


「何でこんなところで働いてるんやろう・・・。」


職場と言っても、工事現場の2階だった。

ベニヤ板の床、窓の外にはコンクリートのブロック。歩くたびにジャリ、ジャリっと砂を踏む音。

そこにパソコン1台

土建屋のプレハブの2階にパソコン。シュールだ。

なぜ、そんな仕事をしていたか?というと当時、土建屋の2代目が立ち上げるベンチャーに携わっていたからだ。その頃はすでにビジネス立ち上げマスター5段、として有名になっていた。
でも実際、月15万円で家賃を払うとほとんど残らない。そんな極貧生活だった。

話は戻って「土建屋が始めるベンチャー」

いい響き。

新しいビッグプロジェクトを想像する人もいるだろう。

だけど、その予想は大きな誤り。やっているのは、ズバリデジタルコンテンツの製作!
土建屋 = デジタルコンテンツ!成立しない。ええ、成立しませんよ。

公共事業でのみビジネスをして来ただけに営業はこんな感じだ。

・市役所に名刺の形をしたCD-ROMの導入を提案
・年に一度のお祭パンフレットを市役所へ
・動くWEBページで製作する提案
・市役所になんとなく訪問

土建屋の公共事業が苦しいなか、ベンチャーに賭けてみた。

思いつきの製品と上手くいってない営業。ワン・オア・エイト(イチかバチか)やってしまった・・・。

結果は、廃業。

ここの社長、東南アジアで性病をもらってくるほどの豪の者でしたが、ビジネスはダメだった。
と、この土建屋とは全く違う話だけど、同じ時期にパソコンオタクつながりで出会ったT氏。
T氏はその頃、相当な下り坂の業界で、営業から職人まで一人でこなしながら苦しんでいた。

私も、土建屋の2階でパソコンを深夜までいじっていて極貧。奴隷社員だった二人。話す内容も、不幸自慢ばかり。

お昼ご飯にポテチだけ出てきた事件とか、友達を呼んだ誕生日会に、親がポテチだけしか出さなかった事件とか、(詳しい内容はまた後日書くけど)ビミョーな境遇を話してはお互い笑った。

笑いながら「頑張っていつか事業を立ち上げよう」そう夢を語ったりした。


家賃と光熱費、食費を払うとなにも残らなかった


夢だけでは飯が食えない。

プレハブ生活から抜け出したくて、京都の会社に就職した。ワンルームの社宅で、ここで何とかするんだと、はじめは店内のPOPデザインや新聞広告やチラシを作った。

ある日新聞広告を作っていると、作ったものを目の前で破かれゴミ箱に捨てられた。

「おまえのやってる事はオナニーや、俺の言うとおりに作ってみい!」

何が悪いんですか?と言い返した。
逃げ続けてきた自分なのに無駄にプライドだけはあった。

「うるさい、貧乏人が判断するな!」

そう言われて、もうあきらめて、また逃げ出そうと思った。

悔しい。

悔しかったから言われるまま、完璧に作ってやろうと思った。今度は逃げずに完璧に作って、売れなかった責任を取らせようと思った。
ほら見たことか!と自分の正しさを証明しようと、完璧に作った。

その結果、、、、売れた。

自分の無駄なプライドが崩れるのと同時に、きれいなだけのデザインから、売れるデザインがあることを知った。

それからは、完璧に作った、売れるものは何かって、自分で学びだした。外注されてたネットショップの作成や運営も、社長や経理の人に話し自分でやることにした。

外注費のうちの少しだけでも自分の給与にしたかったから。少しでも早く一人前になりたかった。
少しでも誇らしい自分になって、父に会いたかった。

海外の資料をあたり、クリック数を減らすことで、売上が大きく上がることがわかった。
SEOで検索順位を1にした。やりすぎて、楽天を退店になりそうにもなった。

会社に泊まり込み、没頭した。一週間に、3日も4日も。

他のネットショップの店長に話を聞きに出かけて行っては、ノウハウを学び、スグに実装してライバル店に盗まれるようになったので文字コードを暗号化して防いだり社長にビビりながら、商品撮影中に疲れて寝てしまったり、値段を間違えて大失敗したり。

正月休みもどこにも行かず、月商1000万円に届かせたくてセールやキャンペーンを繰り返し、大晦日の夜に、売上でないかと再読み込みボタンを何度も押したり。

外で布団を干したまま忘れて何日も徹夜したせいで、布団が雨に濡れて使えなくなったり。

だけど、それも逃げだった。ずっと帰ることが出来なくて、仕事に没頭してただけだった。

僕は何にも変わっていなかった。誇れる人生では無い。

でも、これだけやったんだ。これだけ出来たんだって、父に見せたかった。

数年間ずっとそうして仕事してきた。

今、どんな大手企業だろうが、どんな最先端のノウハウだろうが、どんな実績をもっていようが、自分に自信を持って言える。もっと売上をあげることは出来る、と。


俺のコントロールを取り戻す


さて。

逃げ続けながら、ビビりながら繰り返し続けてきた仕事。向き合えない自分から逃げ続けたけど、やるしか無かった自分が、逃げた先で、逃げなかった過去の自分が今の私に力をくれる。

ネットショップでの経験を生かし、Webマーケティングコンサルタントになってから早15年。

年商15億円未満の中小企業が、自分の会社のコントロールを取り戻し、時間と収益を手に入れ幸せをつかむ。会社名に「オレコン」と名付けたのは、世の社長たちが「オレのコントロールを取り戻す」ことをミッションにしているためです。

通販企業を中心に81業種・2044社を超える経営者さんのコンサルティングをしてきました。報告のあったものだけでも、売り上げの伸びは182.8億円にもなります。

マイクロコピー・WEBセールスデザイン・トラストフォーマット・WEBワークシフトを通じて、仕事も人生もコントロールできる「オレコン社長」たちと一緒に日本のスタートアップ環境を変えていきたいと思っています。

もちろん遊び心も忘れません。オレコンの仲間でタイへ仕入れツアーに出かけたり、ラスベガスのザッポス本社に足を運ぶことも。新年やお歳暮の時期には、お客さんを笑わせるためだけにハガキを刷ったり、ギフトを贈ったり。

経営者同士で繋がり、時に真剣に、時にゆるく楽しみながら、売り上げを伸ばす環境が、オレコンには揃っています。大手広告代理店の嘘や、世に蔓延る「マーケティングの常識」を覆し、あなたに利益をもたらすのが僕の仕事です。

ということで、「俺のコントロールを取り戻す」経営者にになるための情報をLINEで配信していますので、興味のある方は登録をしてみてください!

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