前回、大阪都構想のWEBまわりをチェックし、
「賛成派有利ではないか?」という判断をした。
結果、僅差で「反対多数」となった。
NHKニュース
「大阪住民投票 反対多数 都構想実現せず」
僅差とはいえ、
WEBマーケティング上は
賛成派が上手く行っていた、
なぜWEBマーケティングで劣勢だった
「反対派」が勝ったのか?
マーケティングの観点から分析してみたいと思う。
仮説
・WEBを見ていないターゲット?
↓
https://twitter.com/setsu_may/
この画像を見ると70代に反対派がおおい
TV討論では「賛成派」に優勢な内容の件数が多く、
WEB上で見るプレスの発表数でも同様の結果だった。
「TVも見ないのか?」というとそうではない。
TVは見ている。
なぜ「反対派」という商品を購入したのか?
今回も政策内容を無視して見ると、
・DMについて。
個人的な話で申し訳ないが、
事務所に投函されていたDMを見てみた。
・賛成派は、印刷されたDM
・反対派は、差出人の名前付きで手書きDM
売上全体の25%のをDM施策で出している通販企業も多い
特に健康食品ジャンルでは、この傾向が強い。
手書きと印刷のみとどちらのほうが成約率が高いかというと、
手書きが30%以上、時には2倍以上も反応が変わるのだ。
私の県外の親戚からも「反対派」のはがきが届いた
「私も大阪が故郷です、それが変わってしまうのは怖いです」
というメッセージがボールペンで書かれていた。
・口コミマーケティング
ネガティブメッセージの伝播しやすさは、
前回のメールでもお伝えした通りだ。
特に今回のターゲットとしてのポイントは、
「どっちがいいかわからない」層
賛成派は、もちろん「賛成票を!」と伝えていたが、
反対派は、いいコピーを使っていた
「どっちかわからない時は 反対 と書いてください」
という誘導をした。なのでコピー全体も
NOと書いているが、日本語では「ちょっと待った」にしている。
うまい。
・保有リスト数
維新以外の各種政治団体はこぞって反対。
それぞれの支持母体も多かった。
共産党と民主党と自民党がタッグを組むという
そして顧客リストなら公明党。
↓
http://www.sankei.com/
これまで反対派と賛成派で分かれていた派閥が
同じ共通目標を持ったのは顧客リストの総数としても
大きく伸ばしている
70代にもなると、もう引っ越しを頻繁にすることもなく
地元との交流やしがらみも多いと考えられる。
地域的に見てもこの傾向が見れる。
↓
http://www.huffingtonpost.jp/
キタを中心とした
・新規で引っ越してきているベッドタウンの地域
・WEBの利用率が高い比較的若い世代が多く住んでいる地域
については賛成多数となっている。
ミナミを中心とした
・地域産業や役所関係、もともとから住んでいる地元住民
・高齢者を中心とした低所得者層
については反対となっている。
所得についてのデータ
http://bylines.news.yahoo.co.
まとめると、
賛成派:マスを狙ったWEBマーケティング
反対派:LISTを使った個別マーケティング
つまりWEBだけでは、
まだ足りないということだ。
チミのターゲットはどうだろうか?
十分反応を得られるように、
WEBだけでない集客をしているだろうか?
ーヤマタク
PS:
しかし「生産性」で見るとどうだろう?
リストと個別作業を行って反対派は勝った
しかし、
膨大な時間とコストをかけている。
多くはボランティアのちからによるものだが、
それを一企業で実現するには、
かなりのコスト削減が必要だろう。
逆に賛成派はWEBメディアの展開で、
あと僅かまで迫れている。
どちらのほうが、生産性が高いだろうか?
断然WEBとメディアの活用だと考えている。
WEBメディアを使いながらも
個別にマーケティングをする、
その方法があれば最高だと思わない?
ここで、その方法にお話しよう
↓
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