「何でこんなところで
働いてるんやろう・・・。」
19〜20歳のとき工事現場の2階で
働いていました。
職場と言っても、
工事現場の2階。
イメージしてください。
ベニヤ板の床、
窓の外にはコンクリートのブロック、
歩くたびにジャリ、ジャリ
っと砂を踏む音。
そこに、、、
パソコン1台
土建屋のプレハブの
2階にパソコンですよ。
シュールです。
なぜ、そんな仕事をしていたか?
というと当時、
土建屋の2代目が立ち上げる
ベンチャーに携わっていました。
その頃はすでにビジネス立ち上げマスター5段
として有名になっていましたから。
月15万円で家賃を払うと、
ほとんど残らない。
そんな極貧生活でしたよ。
話はもどって、
「土建屋が始めるベンチャー」
いい響きです。
新しいビッグプロジェクトを
想像するひともいるでしょう。
その予想は大きな誤りです。
やっているのは、ズバリ
デジタルコンテンツの製作!
土建屋 = デジタルコンテンツ!
成立しません。
ええ、成立しませんよ。
公共事業でのみ
ビジネスをして来ただけに。
営業はこんな感じ
・市役所に名刺の形をしたCD-ROMの導入を提案
・年に一度のお祭パンフレットを市役所へ
動くWEBページで製作する提案
・市役所になんとなく訪問
土建屋の
公共事業が苦しいなか、
ベンチャーに賭けてみた。
思いつきの製品と上手くいってない営業。
ワン・オア・エイト(イチかバチか)やってしまった・・・。
結果は、廃業・・・。
この社長、東南アジアで
性病をもらってくるほどの
豪の者でしたが、ビジネスはダメだったのです。
と、この土建屋とは
全く違う話ですが、
同じ時期に
パソコンオタクつながりで出会った
T氏。
T氏はその頃、相当な下り坂の業界で、
営業から職人まで一人でこなしながら
苦しんでいました。
私も、土建屋の2階で
パソコンを深夜までいじっていて
極貧。
奴隷社員だった二人。
話す内容も、不幸自慢ばかり。
お昼ご飯にポテチだけ出てきた事件
とか、
友達を呼んだ誕生日会に、親が
ポテチだけしか出さなかった事件
とか、
詳しい内容はまた後日書きますが
ビミョーな境遇を話しては
お互い笑っていました。
笑いながら
「頑張っていつか
事業を立ち上げよう」
そう夢を語ったりしていました。
~~中略~~
それから15年、
毎年会っては、お互いの成長や
現状報告をして、
先日会ったときには
今ではそのT氏
なんと
業界No1の経営者。
地元では誰も知らない人はいない、
っていうぐらいの成功者、
有名カリスマ経営者になっていたのです!
雑誌や新聞
ラジオや講演会
など、引っ張りダコ!
普段は仕事より
社員と一緒にバンドをやったり、
応援している野球選手に
会社事務所の1Fを貸し出したり、
(※夜はオネーちゃんと遊んだり)
オレコン社長ぶりを発揮して
生きています。
私の方も、土建屋の2階で
食うや食わずの仕事から、
ネットショップで実績を上げ、
独立してからは
多くの企業を成功させ、
今では、復数のビジネスを
経営しています。
先日会ったときに
過去を振り返りながら、
「何が自分たちを変えたのか?」
そんな話をした時に
「お互いが刺激になったからや」
という答えに行きつきました。
お互い
いろんな話をするなかで、
・真剣に経営の話をしたり
・相手の経験を聞いて真似したり
・失敗を笑い話にしながらも
改善したり
とにかく
お互いがしてきた経験を
共有していくうちに、
どんどん伸ばしあえた。
というのです。
僕からしたら
15年間ほとんど
T氏に助けてもらってばかりなんですが、
・奴隷の様に働き、フラフラになっていた時も
・共同経営者に騙された時も
・後ろから撃たれた時も
励まされ、元気づけられ、
そのおかげで
今、なんとかやっている。
少しでも、T氏に恩返しが出来ればと、
僕もあらん限りの知識や経験を
提供してきた15年。
今も、お互いまだまだ問題が山積みですが
今回もいい刺激を貰って来ました。
あなたも、こういう仲間が
欲しいと思いませんか?
「自分には右ウデがいる」
こういうのって
身内じゃダメーです。
確かに身近にいる幹部は、
よく知っていて
頼れる存在ですが・・・・。
従業員と経営者には
モノの見方に昆虫と顕微鏡ほど
差があります。
たとえば
・給与に対する考え方
従業員はもらえるだけもらおうとする
経営者は企業価値を高め新たな投資に回そうとする
・事業に対する考え方
従業員は短期的に給与が上がることだけやろうとする
経営者は長く継続して収益が上がることを考える
つまり
幹部とはいえ、丸丸聞いていると、
少しづつブレていき・・・倒産。
そんな会社を私は
たくさん見てきました。
不動産会社のM社や、商品卸しのD社。
逆に、経営者同士なら、
きっと、刺激しあえる話が出来るはずです。
成長し、刺激しあえる仲間、
そして同じ視点を持っている仲間、
そして、
ずっと経営者仲間として
付き合える。
そういう仲間を作る方法は、
昔からの付き合いが良いのは
もちろんですが、
ポイントは
「学んでいる経営者と会うこと。」
学びに投資が出来る経営者ということです。
例えば、
会社を訪問して、
その本棚を見ている時
同じ本を読んでいるとか、
逆に
話を聞いていて、
考え方や行動が真逆で
自分には無いものを持っているとか、
いずれにしても
常に学び成長していること
”成長し続けていること”
そういう仲間を見つけてください。
ー山本タクマ